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パーキンソン病の細胞治療

BioTodayの清宮です。今日初めてメルマガを読む方、はじめまして。いつも読んでいただいている方いつもありがとうございます。

さて、今日の注目記事はパーキンソン病の細胞治療に関するニュースです。

GDNFを分泌するヒト神経前駆細胞をドパミン神経を損傷したラットの脳内に投与したら、運動機能が改善したという結果となっています。

成長因子を分泌する細胞の脳内への移植は有望ですが、人に応用する場合、果たしてどうやって脳内に細胞を送り込むか?

脳の切開して細胞を移植するのが一番正確かもしれませんが、それでは患者への負担が大きすぎます。患者さんのことを考えたら望ましい移植方法とはいえません。

ではどうしたら良いかというと、おそらく心血管ステント設置に使われているようなカテーテルを用いて脳内の適切な部位に細胞を“設置”する方法が望ましいのではないかと思います。

昨日発売した「神経工学投資ニュースレター 2005年8月15日 特集:脳卒中」では、脳に使用するカテーテルの最新技術動向を解説しています。

これまでは、細胞を脳に移植するには切開するしかないと思っていましたが、このレポートを読んで細胞移植にも脳カテーテルが使えるかもしれないと閃きました。

異業種の最新の技術動向が、自分の専門分野に生かせることがあるという良い例だと思いました。

神経工学投資ニュースレター 2005年8月15日 特集:脳卒中

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