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ミラクルフルーツ

ナンジャタウンのカフェで提供されるスイーツに使用されているミラクルフルーツは(2005年11月25日BioToday)、有機栽培、完全無農薬でフィリピンで製造されています。

熱帯農林技術開発協会(TAFTDA)の協力を得てニームという無農薬栽培法もミラクルフルーツの栽培にも取り入れています。

TAFTDAは、田鎖浩という元商社勤務の男性によって設立されました。田鎖氏は、商社勤務中に、赴任先にフィリピンの貧困を目の当たりにし、なんとかしたいという思いで会社を辞めて独立します。

以来、地元住民に収入をもたらし、かつ森林を守る無農薬の循環型農業の実現に向けて取り組んできました。

田鎖氏の理念や活動はTAFTDAのホームページを見るとよく分かります。

東南アジアの圧倒的多数派のニーズは「繁栄に縁遠く見える人々のニーズに答え、一時しのぎではない支援」ですが、それに誰も答えていません。田鎖氏は循環型農業によってこのニーズを達成できると考えています。

現時点では「受益者の頂点は流通業界であり、生産者も消費者も恩恵が薄」く、「この状況がつつく限り、地域農林経済の疲弊傾向は改善」しません。

田鎖氏は、「地域の環境を活かし、安価な資材を使って、個人の自立、地域経済の自立を支援」すれば、「大多数が必要充分な経済基盤を持つ」社会を築けると考えています。

経済的基盤が出来れば、「子どもたちは、贅沢ではないけれど、必要充分な教育を受け、自分の望む道へ進」むことができます。田鎖氏の最終的な願いはこれのようです。つまり、子供達に必要十分な教育を受けさせることができれば、その社会は繁栄に向かうと信じて活動しています。

ナンジャタウンで提供されるミラクルフルーツのスイーツには田鎖氏のニームという無農薬栽培法も取り入れられています。ダイエットスイーツを食べながら循環型農業の実現について思いを馳せる、そんなことが出来るアミューズメントがナンジャタウン内に出来ても良いかなと思いました。

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