早起きは三文の徳
昨日のメルマガで、Pain社がOxytrex(oxycodone)の第3相試験でプライマリーエンドポイントを達成できなかったという残念なニュースを紹介しました(http://www.biotoday.com/view.php?n=10285)。
King社との提携で6ドル前半だったPain社の株価は8ドル以上に上昇しましたが、今回のニュースで6ドル台後半まで値下がりしてしまいました。
果たしてOxytrex(oxycodone)の第3相試験結果は本当に悪かったのでしょうか?
記事でも紹介していますが、ドロップアウトが多かったせいで有意差がつかなかっただけで、ドロップアウト率を考慮して臨床試験を再度実施すれば高確率で統計的有意差が得られるのではないかと思います。
Pain社の説明によると、King社との提携にも今回の試験失敗は影響しないとのことです。
したがって、今回の臨床試験結果を冷静に吟味し、Pain社に将来的な価値を見出した方は、6ドル台で購入していたかもしれません。
実際にPain社の株価の動きを見ていると、6ドル台で購入した人がいるのが分かります。
100%確実な将来などありませんが、この場面でPain社を購入した人はギャンブル的な要素にかけたのではなく、Pain社の将来を信じて最小限のリスクをとって行動したのだと思います。
Pain社が今後失敗する可能性はゼロではありませんが、多少のリスクをとってPain社を6ドル台で購入した人は将来大きなリターンが得られるのではないかと感じています。
CitigroupのアナリストはPain社のターゲット価格を7.5ドルに設定しており、7.5ドル以下に下がった時点でポジションをSellからHoldにアップグレードしました。この結果株価は盛り返し、昨日は7ドル代に回復し、7.31ドルで取引を終えました。
「早起きは三文の徳」のことわざに代表されるように、人と同じことをしていたのでは平均的な結果しか得られないなあと感じた出来事でした。
コメント
澤井様、コメントありがとうございます。難しい状況になったことは確かだと思うのですが、再試験を実施する予定とのことでしたので、それを私は肯定的に受け止めました。
1回目の試験より厳しくはなると思いますが、次の試験でどういう対策をするか注目していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
投稿者: 清宮正人 | 2005年11月25日 11:48