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韓国のファン教授、日本の多比良教授

今日初めてメルマガを読む方、はじめまして。いつも読んでいただいている方今後ともよろしくお願いします。

1月12日に韓国のファン教授の2つのScience論文が撤回されました。

Special Online Collection: Hwang et al. and Stem Cell Issues

撤回された論文は以下の2報です。

Patient-Specific Embryonic Stem Cells Derived from Human SCNT Blastocysts. Science 17 June 2005 308: 1777-1783; published online 19 May 2005

Evidence of a Pluripotent Human Embryonic Stem Cell Line Derived from a Cloned Blastocyst Science 12 March 2004 303: 1669-1674; published online 12 February 2004

つまりクローン胚からもとれた幹細胞も、患者に特異的な幹細胞も存在しないことになります。

さて、

韓国の幹細胞スキャンダルが大きな注目を集める裏で、日本のRNAi論文捏造に関する調査報告が発表されました。

日経BPによると、東京大学の調査委員会が、東京大学大学院工学系研究科の多比良和誠教授のRNAiに関する4本の論文について「再現性は確認できない」という結論を2006年1月14日出しました。

事件の経過は日経を見れば分かりますが、ちょっと調べた限りでは、東大にも東京大学大学院工学系研究科のWEBにも調査結果に関する報告は掲載されていませんでした。

東京大学大学院工学系研究科
東京大学

かなり大きな問題だと思うので、WEB上でも公開すべきと思いました。


多比良教授の研究の再現性の問題は日本RNA学会によって指摘されています。

彼等は12文献の再現性に問題を呈しており、今回調査結果が発表された文献はそのうちの4件です。

日本RNA学会会長から、実験結果の再現性に関して調査依頼があった論文12編

しかし、何で研究過程や成果を裏付ける資料を簡単に捨ててしまうんですかね

証拠隠滅したのか本当に捨ててしまったのかは分かりませんが、もし本当に捨ててしまったのなら、研究者としての資質に重大な欠陥があったと言われても仕方ないと思います。

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