« 患者様に向き合おうとする姿勢-2 | メイン | すごいよエーザイ »

すごいよエーザイ

今日初めてメルマガを読む方、はじめまして。いつも読んでいただいている方今後ともよろしくお願いします。

今日の前書きも昨日(http://report.biotoday.com/213.php)からの続きです。

今日の前書きはとても長いです。ご了承ください。

さて、

昨日の質問の答えですが。わかりました?答えはパソコンのOSです。

       ↓広告
  パソコン:OS→→→検索エンジン→→→商品
       ↑広告

OSはインターネット世界へのボトルネックなわけで、かならず人はここを通るわけです。いろいろな使用方法が考えられると思いますが、コンピューターの心臓部であるOSをおさえることは広告にとってとても重要なことだと思います。

今のところマイクロソフトは広告ではパッとしませんが、もしOSが広告の場として積極的に活用されるようになったら、ウィンドウズで圧倒的なシェアを持つマイクロソフトはとても有利になるでしょう。

さて、

以上はコンピュータの話でしたが、同じようなことが医療業界にもあてはまるのではないかと思っています。つまり以下のような感じで。


       ↓製薬会社の気持ち
  患者さま:心→→→医者→→薬局→→卸→→薬(製薬会社)
       ↑製薬会社の気持ち


これまでは、製薬会社は、医者を筆頭にして、患者と薬を繋ぐ部分にお金をつぎ込んできたように思います。

しかし、広告ではコンピューターの心臓部であるOSが今後は大事になってくるように、医療では患者さんのハートを大事にする姿勢が重要になってくると感じています。

これまでと違って、患者さんはネット等で薬剤の情報を簡単に引き出せるようになりました。この傾向はどんどん進んでいきます。

情報化が進めば、最終的には、専門家との話し合いの上で、患者さんは自分で薬や治療法が決めれるようになります。

つまり、治療を自分で選べるようになるわけで、治療を提供する企業は選ばれるように努力しなきゃいけなくります。

医師をどれだけ良く扱っても、患者さんがイヤって言えばその薬は売れなくなります。患者さんに最終決定権があるんです。

なので、患者さんと治療を繋ぐ医師や薬局ももちろん大事ですが、今後は、最終的な決定権を持つ患者さんを最もケアする必要があるとは思いませんか?

では患者さんを大事にするというのは具体的にどういうことなのか?

良い例があります。


最近エーザイが「英国に欧州戦略拠点を設立」というニュースを発表しました。このニュースには以下のような記載があります。

『当社は、企業理念を定款に記載し、その中で当社の使命は患者様価値の増大であり、これを実現するにあたっては、未だ満たされていない医療ニーズの充足、高品質製品の安定供給、薬剤の安全性と有効性を含む有用性情報の伝達に努めると明記しております。』

実際に、エーザイが患者さんをどれだけ大事に思っているかは、エーザイの以下のページによく顕れていると思います。

 ▽お客様ホットライン室

土日祝日はもちろん、年末年始、ゴールデンウィークも休まず、365日間電話をうけているそうです。

このページを見たときに患者さんがどう思うか?おそらく大事にされていると思うでしょう。この対応を知ってこの製品を使いたいと思う人も多いでしょう。私は強く思いました。

患者さんを大事にする心とそれを行動に移す勇気がエーザイに365日間電話窓口を解放させているんだと思います。

テクノロジーが発達すれば、モノやサービスと人の距離はどんどん縮まっていくと感じています。距離が縮まっていったときにより明確になるのは、そのモノやサービスを提供している会社や人の思いやりです。

以上より、最初に戻ってまとめると、

製薬会社への就職が内定し、神経工学投資ニュースレター2005年12月31日号も購入して勉強中の若者が私へのメールに記してくれた以下の気持ち、

> しっかり勉強して、患者様に新薬をお届けする夢を追いたいと思います。

は、ライフサイエンス従事者の心構えとしてはとても大事なんです。

バイオトゥデイも、心で付加価値がつけられるように精進していきたいと思います。

長文にお付き合い頂きありがとうございました!


 ▽神経工学投資ニュースレター:2005年12月31日号 特集【ADHD】

 ▽神経工学投資ニュースレター

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://biotodayblog.jcity.com/mt-tb.cgi/147

コメントを投稿