便利な生活の代償
おはようございます。BioToday.comの清宮です。
久しぶりに今日は5時におきたので、朝にメルマガを発行しています。
さて、今日の注目ニュースはDuPont社が開発した食品包装に使うコーティング剤・Zonyl(ゾニール)に関する記事です(http://www.biotoday.com/view.php?n=10327)。
詳しくはこのメルマガの注目ニュースの欄をご覧頂きたいのですが、DuPont社がゾニールに関する重要な安全性情報を長い間隠蔽してきたという趣旨のニュースです。
たまたまゾニールが槍玉にあがっていますが、生活を便利にするために作られた人工の化学物質は多かれ少なかれ毒性があるのだと思います。
例えば、今日のメルマガではリップスティックや永久毛髪染料を使っている女性に自己免疫疾患の1つ・全身性エリテマトーデス(SLE)が多かったという研究成果も紹介しています(http://www.biotoday.com/view.php?n=10326)。
この原因物質は同定されていませんが、フタル酸や芳香族アミンが怪しいと考えられています。どちらも既にSLEとの関連が取り沙汰されている物質です。
企業は便利で一見良さそうな製品をどんどん開発してきます。我々消費者は、その製品がはたして安全なのかどうかを見抜く選択眼を養う必要があるのでしょう。
選択眼を養うことはなかなか難しいですが、販売している人の顔、つまりポリシーが見える会社から商品を購入するということは1つの賢い消費の方法だと思います。例えば化粧品を販売しているアースケアという会社は、どのようなポリシーで化粧品を作っているかを実直に説明しています(http://tinyurl.com/aga5s)。また、神戸市にある地球洗い隊という会社は、家庭にはびこる合成洗剤の危険性を訴えて、微生物の働きを応用した「とれる」という汚れ落としを販売しています(http://tinyurl.com/bj6wy)。
少なくとも、安全性情報を隠蔽するような会社の商品はできるだけ避けたいものです。